結婚して「相手の家族の常識」に驚いた話

結婚は「家と家」の接続でもある

結婚して最初に戸惑うことの一つが、相手の家族が当たり前だと思っている常識です。育った環境が違えば、食事、挨拶、連絡頻度、行事の捉え方などに差があるのは自然なことですが、家族という近い関係になると、その差は一気に表面化します。

多くの場合、問題は善悪ではなく、前提の違いです。その前提に気づかないまま接すると、驚きや違和感が積み重なりやすくなります。

連絡頻度に驚いたエピソード

結婚後、「こんなに頻繁に連絡を取るのか」と驚く人は少なくありません。毎日のように親から電話が来る、家族のグループチャットが常に動いているなど、距離の近さに戸惑うケースです。

本人にとっては当たり前でも、そうでない側からすると負担に感じることもあります。この違いは、親密さの表現方法の違いとして理解すると、感情的な反発を抑えやすくなります。

食事やもてなしの感覚の違い

義実家での食事に驚いたという声も多く聞かれます。量が極端に多い、食べきることが礼儀とされている、遠慮すると失礼に当たるなど、暗黙のルールが存在する場合があります。

これらは善意から来ていることがほとんどですが、知らないまま参加すると疲れやすいです。事前に配偶者から背景を聞いておくことで、心の準備ができ、受け止め方が変わります。

お金に対する考え方の違い

お祝い金や援助、割り勘の感覚など、お金に関する常識の違いも衝撃になりやすいポイントです。遠慮するのが礼儀なのか、素直に受け取るのが礼儀なのかは、家庭ごとに大きく異なります。

ここで重要なのは、自分が直接判断しないことです。配偶者に一度受け止めてもらい、家族間の文脈に合った対応を選ぶことで、摩擦を減らせます。

行事や集まりへの参加の前提

正月やお盆、誕生日などの行事に対する温度差も、結婚後によく話題になります。「集まって当然」という前提がある家族と、「都合が合えば参加」という感覚の家族では、期待値が大きく違います。

この違いを放置すると、欠席が誤解につながることもあります。参加できない理由を事実として伝えることが、関係をこじらせないコツです。

役割分担への驚き

家事や来客対応における役割分担も、家族ごとの常識が色濃く出ます。特定の立場の人が動くのが当たり前、という空気に驚くこともあるでしょう。

無理に従う必要はありませんが、その場の流れを理解してから距離を調整することで、衝突を避けやすくなります。

違和感は配偶者との共有が最優先

相手の家族の常識に驚いたとき、直接本人たちに伝える前に、まず配偶者と共有することが大切です。驚いた理由や困った点を整理して伝えることで、味方として調整してもらいやすくなります。

この段階で感情をため込まず、早めに言語化することが、長期的な関係安定につながります。

常識の違いは「拒否」ではなく「調整」の対象

結婚して相手の家族の常識に驚くのは、特別なことではありません。大切なのは、それを拒否や我慢の問題にしないことです。

常識は育った環境の産物であり、変えようとするものではなく、どう距離を取るかを調整する対象です。その視点を持つことで、義実家との関係は必要以上に重くならずに済みます。

驚きや違和感をきっかけに、夫婦で価値観をすり合わせていくことこそが、結婚生活を安定させる土台になっていくでしょう。